「フェイト? 何を……ああ、執筆ね。何か良いネタでも思いついたのかしら」
「ああ、マリア……うーん、面白いかどうかはよく分からないけど。
なんだか、とりあえず書いてみたいなってことがあってさ」
「?」

―― Wenn 1

「――で、今のパーティになったわけだろ? じゃあ、もしも誰かと誰かの役割が入れ替ってたらどうなってただろう、って」
「……お、なんだなんだどうしたお前ら」
「あらクリフ。……フェイトが私たちを入れかえたら話が成立するか、って言い出したのよ」
「入れかえ?」
「たとえばさ……、
じゃあ、たとえば僕とソフィアが入れかわってたら、を考えてみよう」
「あの辺境惑星に落ちたのが嬢ちゃんだったら?」
「……そもそも、ディストラクションの能力がソフィアに……マリアが存在を知ったのが、僕じゃなくてソフィアだったらってところからでも」

◇◆◇◆◇◆

「とりあえず前提は、
ソフィアがディストラクションの能力もち、そこまで分かっていなくてもロキシ博士の記録に彼女の名前があったってこと。
……それだけね?
まあ、当の本人は私に会うまでそれ知らなかったわけだし。前提条件もあまり意味は……ああ、知っていたら私クリフを迎えに行かせてたわね。キミのときと同じく。
じゃあ、そんな感じで。いかにあの娘らしく、今の過去に近くなるか、がキーポイント」
「そこいらへんいじったらなんでもありだしな。よっしがんばれフェイト!」
「……応援だけかよクリフ……。それにまずは構想を練らないと。

ええと……ハイダが襲われて結果的に脱出ポッドでばらばらになって、……そこまでは同じだよな。特に後半、僕はずっとソフィアと一緒だったし」
「はいはいはい、ごちそうさま」
「ポッドがペソットの森に落ちて……うん、あいつなら周囲をうろつきまわらないよな。多分ポッドのエネルギーが切れるまで、中でじっとしてる」
「そうなのか?」
「下手に動いたら怪我するじゃないか! 未開惑星なんだぞ、ぞりゃあの森にいたのは笑えるくらい弱いモンスターだけだったけど!! それにあの時ソフィアはキャミソールにジーンズにサンダル……どうしても怪我するだろ!? 葉っぱとか! 虫もいたし!!」
「そこまでヤワだとは思わないけど……まあ、そうね、あの娘ならマニュアルどおりポッドから離れそうもないわ。けっこう人見知り激しいでしょう?」
「人見知り、というか得体の知れねえ場所だからなあ……」
「で、そこに偵察にやってくるノートンの部下たち……部下……た……」
「?」
「?? 人の言葉ぶった切っておいて……どうしたよ?」

「うわあああっ、ソフィアが危ないっ! 非力なソフィアが、数人がかりで男に押さえつけられたりしたらっ!?」
「きっ、……いきなり大声出すんじゃないわよびっくりするじゃない。
――クリフ」
「……お、おう。
落ち着けフェイト! 得体の知れねえのは向こう連中にとってのポッドも一緒だからよ!! まずはベゼルブのあのバカんとこまで報告がいって、そこまでは平和だろ!?」
「はなせー! 僕のソフィアがーー!!」
「……キミのものじゃないでしょう付き合うどころか告白もしてない小心者のくせに」
「はぅっ……! ま、マリア、なんでマリアがそれを……!?」
「かまかけ」
「……っ!!

え、ええと。…………ソフィアはおとなしくノートンに捕まる、と」
「その間は?」
「え? だってソフィアだろ。ポッドの中にいるのを発見されるとか、偵察がいなくなったスキに外に出たは良いけど、あんまり離れられなくてやってきたあいつらに見つかるとか。
見つかったら、まあ、……捕まるよな」
「下手に暴れて殴られるのも癪だしね……」
「ソフィアーーーー!!??」
「クリフ」
「……先続けろフェイト。話が進んでねえ」
「っ、はーっ、はーっ……。

ノートンに捕まって……ノキアと同じ牢かそのとなりあたりに閉じ込められて……、
――あああああっ! ソフィアがっ、ソフィアが……っ!! あれだけかわいいんだ絶対に目ぇ付けられる手ぇ出されるっ! ソフィア、ソフィアが危ない……っ!」
「……だからそこで鉄パイプ持ってどこかに行こうとしないっ! ほら、話を進めなさい!!」
「――いっそ、ポッドでじっとしてなかったってのはどうだ? スキャナ頼りで人の集落に行こうとしたんだろ、お前も?」
「…………ああ、そうだよ。すぐ近くだと思ったらけっこう遠くて……、慣れてみれば全然近かったけどさ」
「だったら。嬢ちゃんも同じこと考えて、ええと……なんて村だったか?」
「ノキア村……じゃない、ミナ村でもなくて……、
…………、
そうそう、ウィプル村」
「どんな覚えたかたしているのよ……。まあ、いいわ。で?」
「村の入口あたりで体力が限界、倒れる。目が醒めたらノキアの家にいて、」
「いて?」
「…………」
「何だどうしたフェイト?」

「だめだっ! ダメだよあの村行くにはコーファーの遺跡前通るだろ!? ノートンの部下たちがたむろってた!! そんなところにソフィアが行ったらっ! 近寄らなくても、遠目に見えても!! あのちんぴらども、絶対にソフィアに……!」
「……ソフィアバカ……」
「こいつ、こんなキャラだったか……?」
「そーふぃーあー! 待ってろ今助けに行くからなっ!!」
「クリフ」
「はいはい。
おら、落ち着けフェイト。結局とっ捕まったてのは分かった。で?」
「い、いていていてっ! クリフ、肩痛いっ!! 押さえつけるな加減しろバカ! 痛いってば!!」
「はっはっは、悪かったな」
「……わざとかよこいつ……」

「で、……ああ。ノキアの家に行っていなけりゃ、壊れたオルゴールも見ないし、部品作りに脱出ポッドに戻ったりは……うーん。
ま、まあいいとしよう。
ノートンと対峙するソフィア! 得物は……多分ひよわな鉄パイプ一本!!」
「キミにとってのインフェリアソードみたいなものは?」
「あいつ、元々ゲームやらないんだよ。僕があの剣持ってたのって、ゲームの影響が半分くらいあるしさ。多分、わざわざ武器作ろうとはしないんじゃないかな? 事態が転がりはじめたら、作る暇もなさそうだし」
「そして嬢ちゃんのピンチに颯爽と登場のオレ! おおっ、オレにぴったりの格好良い役回りじゃねえか!! 相手が美人とくれば、張り切りがいもあるしな! 役得もありそうだしな!!」
「……ソフィアに手を出すやつは……僕が許さない……!!
動くなクリフっ!」
「うおぉっ、ち、ちょっとま……待てフェイト、話せば分かる……! 人間、まずはっ、おほぅっ!? まずは話し合いからだ、ぁああっ、
なんでもいいから、その血まみれの鉄パイプをしまえええええっ!!」
「問答無用っ! 天誅ぅぅぅ!!!!」

◇◆◇◆◇◆

「……馬鹿しかいないのかしらもう……。
まったく、書くがわが暴走しまくってたら話が進まないじゃない。とりあえずこの案は封印……と。
クリフにフェイトー! 建物とか、まわりに被害出したら許さないわよ」

◇◆◇◆◇◆

余談。

「ちくしょう、バンデーンのあいつら……あと一日……せめて半日遅く来てくれりゃあ……!」
「れば?」
「高級リゾート地だぞ!? 目の保養のきれいなねーちゃん捕まえて、オレもリゾートをエンジョイ、」
「……クリフ、ミラージュに伝えておくから今の台詞。ついでに過去までさかのぼって必要経費の見直しをマリエッタに……、」
「あああああああっ、悪いっ、悪かったマリア! オレが悪かったあああああっ!!」

―― Next ――
2005/10/14UP
パーティ
OFP
中国語・無断転載禁止 ハングル・無断転載禁止
Wenn 1 2
[最終修正 - 2024/06/26-14:45]